オートバイと私 最終章 〜高速道路編〜
文:TACHINAMIX(staff)

現在の私は、高速道路がとても好きだ。しかしかつて……車やオートバイの免許を取る以前……その道は、“スピードが出る=危険”という認識が強かった。なぜならニュースで取り沙汰される重大事故や暴走行為のほとんどが、高速道路で起きたものが多いからだ。「7台玉突き事故」、「深夜の暴走」、「元旦に向けて、初日の出RUNにおける警察官の対応24時間」、「首都高バトル」などなど……。
私が免許を取得した時は、車もオートバイも高速教習が必須ではなかった。(現在車は必須ですか? オートバイの高速教習は無いみたいだけど。おじさんにはよくわからん)よって免許証をいただき、誰にも教わらないままブッツケ本番で高速道路に乗らなければいけない。

実家近くの池袋ランプで、おっかなびっくり合流。流れに逆らわず左車線をひたすら走った。だが、首都高は私の想像以上の難しさだった。東北道とか常磐道とか、通常一般的な高速道路は降り口が左側にあるものだが、首都高だと左右両方にある。度重なる合流では心臓が縮こまり、道は箱根のワインディング並みにクネクネしている。降りるタイミングを逃した私はズンズン直進するハメになり、気づいた時には目的地とは真逆の横浜ベイブリッジ。初めての高速運転は、なんとも惨めな結果になってしまった。

そんな高速道路であるが、運転に慣れてくると違った見方が出来るようになった。なぜなら一般道は信号があるし、わき道もある。自転車だって走っているしで、横から何が飛び出してくるか分からない状況の連続である。一方、高速道路はスピーディーではあるが障害物がなく、みんな同じ方向に進むシンプルルール。春うららな日には、ついアクビが出るほど快適なのだ。

ちなみに私が高速道路で一番好きな瞬間は、修学旅行や遠足などのチビッコ団体バスを追い抜く時である。後ろからタイミングを見計らって近寄り、数秒間並走、その間に車内からの熱い視線を感じたら、一気に加速〜! ブチッと追い抜く。彼らの目には、きっと「仮面ライダーのお兄さん(おじさん?)ダー!」てな感じで映ってるハズ……と思っているのは、ライディングしている本人ただ一人だけなのだろうか。


2005.07